歯茎の病歴を持つ女性は、特に食道がんや乳がんなど、何種類かのがんを発症するリスクが高くなることが、1日に発表された米研究で明らかになった。

 

 米がん学会(AACR)の学会誌「Cancer Epidemiology, Biomarkers and Prevention(がんの疫学・生体指標・予防)」に発表された論文によると、歯周病の病歴を持つ女性では、がんの発症リスクが14%上昇する。

 最も強い連関が示されたのは食道がんで、歯周病の女性はそうでない女性と比べてリスクが3倍以上だった。また、肺がん、胆のうがん、黒色腫、乳がんのリスクも比較して「かなり高い」ことが明らかになった。

 研究は1999年から2013年まで行われ、年齢54~86歳までの6万5000人の更年期後の女性に自らの健康に関する質問票に回答してもらい、平均8年間の追跡調査が行われた(超音波スケーラー)。

 これまでの研究でも、歯周病の人は特定のがんに罹るリスクがより高いことが示されていた。

 論文主著者でニューヨーク州立大学バッファロー校(University at Buffalo, The State University of New York)公衆衛生学部のジーン・ワクトウスキ・ウェンド(Jean Wactawski-Wende)学部長によると、女性のみを対象に歯周病とすべての種類のがんの連関に焦点を当てた初の研究だという。

 同氏は、歯周病がどのようにがんを誘発するのかに関しては詳細な研究がさらに必要だと付け加えた(エアースケーラー)。